高校無機化学:典型金属元素と遷移元素/よく出るものまとめ【偏差値70超えの暗記ノート】

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▶ 1族金属元素(アルカリ金属)

全体の性質
  • 第六周期のCs(セシウム)まで炎色反応が起こる
  • やわらかく、融点が低いので灯油中に保存
  • 単体は金属結合が弱く結晶はすべて体心立方格子
  • 水を還元させて水素を発生させる Na+H2O⇒NaOH+H2
  • 周期が大きくなるほど、最外殻電子が中心から遠くなり原子半径が大きくなる。そのため、融点が下がる。e-を放出しやすくなりイオン化エネルギーが下がり、反応性が高まる

・ Na ナトリウム

・アンモニアソーダ法によるNa2CO3の製法

炭酸ナトリウムは水によく溶けます。ガラスやセッケンに使われ、ソーダ灰ともいわれる

アンモニアソーダ法の概要図

・NaHCO3の性質

重曹(重曹)とも呼ばれます

  • 水溶性:酸性塩だが、水溶液は弱塩基を示す。HCO3-
  • 2NaHCO3 → Na2CO3 + CO2 + H2O

▶ 2族金属元素(アルカリ土類金属)

  • SO4-塩、CO3-塩は水に難溶
  • H2Oと反応し水酸化物を生成、水によく溶け強塩基を示す
  • Raまで炎色反応
  • アルカリ金属よりも価電子が1つ多く、それが自由電子になりアルカリ金属よりも金属結合が強くなる
  • Beは常温の蒸気、Mgは高温の熱水と激しく反応

・ Ca カルシウム

・ セッコウから焼きセッコウ

二水和物なのは、せっこうのと、セカンド(2)のが同じと覚えました。

  • CaSO4・2H2O →CaSO4・1/2H2O

・ さらし粉の生成

 しーえーしーえるし-えるおーえいちつーおーと詠唱しまくってたら覚えてました。

  • Ca(OH)2 + Cl2 →CaCl・ClOH2O
  • CaCl・ClO 2H2Oは高度さらし粉

・ Ca カルシウム関連

  • CaCO3 →CaO + CO2 CaOは乾燥剤や発熱材に使用
  • CaO + H2O →Ca(OH)2
  • Ca(OH)2 + CO2 →CaCO3 +H2O
  • CaCO3 + H2O + CO2 ⇄Ca(HCO3)2
  • CaCO3 + 2HCl →CaCl2 +CO2 +H2O

▶ 3~11族(遷移元素)

全体の性質
  • 価電子数がほぼ一定のため、族に関係なく
  • 典型金属元素に比べて、原子半径が小さく金属結合が大きいので融点が高く密度も大きい
  • イオン、化合物

・ Fe 鉄 超頻出

鋼(こう)の生成がよく出る

・ Fe2+の呈色

  • Fe2+:淡緑色、Fe(OH)2:緑白色
  • K3[Fe(CN)6]を加え、濃青色

・ Fe3+の呈色

  • Fe3+:黄褐色
  • Fe(OH)3:赤褐色
  • K4[Fe(CN)6]を加え、濃青色

・ 鉄の酸化物

  • FeO:天然には存在しない
  • Fe2O3:赤鉄鉱として天然に存在
  • Fe3O4:天然では磁鉄鉱として存在

・ Cu 銅 超頻出

11族はCu、Ag、Auと有名な金属元素が多いため、ポッキーどうぎんきんで覚えておくといいかも

・ 陽極泥まで考えるCuの電解精錬

Cuは天然では主に黄銅鉱(CuFeS2)として産出、空気と共に加熱酸化したのち粗銅になる。これを電気分解する

粗銅版は、Cu以外にもZn,Fe,Ni,Au,Agが含まれる。Cuよりもイオン化傾向が小さいAuやAgは陽極の下に泥として堆積します。

・ Cuの化合物

  • CuO:黒色、1,000度以下で加熱、水酸化銅(Cu2O)を加熱脱水しても得られる
  • Cu2O:赤色、銅を1,000度以上で加熱
  • CuSO4・5H2O:無水物は無色の粉末。4分子のH2OがCu2+に配位結合、残りの1分子はSO42-と水素結合

・ Cr クロム

・ 酸化クロムと二クロム酸の色の推移

  • CrO42-(黄色) + 2H+ →Cr2O72+(オレンジ) +H2O
  • Cr2O72+(オレンジ) + 2OH- →CrO42- +H2O

・ 酸化還元

  • CrO42- → Cr3+

・ Mn マンガン 超頻出

酸化還元反応では、極頻出です。

・ 酸化還元

  • MnO4- + 8H+ +5e- → Mn2+ + 4H2O
  • 酸性水溶液中でのKMnO4(過マンガン酸カリウム)反応
  • MnO4- + 2H2O +3e- → MnO2 + 4OH-
  • 水溶液が中性の場合
  • MnO4- + e- → MnO42- 
  • 水溶液が塩基性の場合

・ H2O2の分解で触媒として利用

  • H2O2 → O2 + 2H2O 
  • 過酸化水素をMnO2(二酸化マンガン)を触媒として酸素と水に分解

・ Ag 銀 超頻出

銀は電気、熱を最もよく通します。電気・熱伝導性の順番は銀銅さんの家にはAuがあるで覚えました。

・ 原料は硝酸銀

銀はAgNO3の結晶が原料。性質として、感光性があり水によく溶けることを覚える

・ Ag+と少量の塩基で酸化銀の沈殿

AgOHじゃなく、Ag2Oが沈殿します。本当によく出ます。

・ ハロゲン化銀

  • H2O:AgFのみ溶解
  • NH3:AgCl、AgBrのみ溶解
  • AgCl、AgBr、AgIは配位能力の高いNa2S2O3とKCN水溶液に溶けて、それぞれ[Ag(S2O3)2]3-と[Ag(CN)2]-を作ります。

・ TiとW チタンとタングステン

そんなに両方とも出ない印象

  • TiO2:光により、表面にある水が酸化され、有機物からe-を奪い酸化させるので抗菌作用を発揮。化粧品、建物の外壁、空気清浄フィルターに使用
  • W:融点が3,400度と高く、フィラメントに使われる

▶ 1・2族以外の典型金属元素

▶ 12族

・ Al アルミニウム 超頻出

自然界には単体で存在しない。

・ 両性金属元素なので水に溶け水素発生

  • 2Al + 2NaOH + 6H2O → 2Na[Al(OH)4] + 3H2

・ Al2O3を生成するテルミット反応

  • 2Al + Fe2O3 → Al2O3 + 2Fe

・ Al2O3を生成するバイヤー法

  • Al2O3 + 2NaOH + 3H2O → 2Na[Al(OH)4] 
  • Na[Al(OH)4]を水に→ Al(OH)3 + NaOH
  • 2Al(OH)3 → Al2O3 + 3H2O

・ Alを得るホール・エルー法

融解した氷晶石(Na3AlF6)とAl2O3を電気分解。

難関大のどっかで氷晶石(Na3AlF6)の化学式を覚えておいたのが過去問で助かった記憶があるのですが忘れましたw NASAアルファシックスとかで宇宙のNASAと冷たい=氷晶石の氷の漢字を結び付けて覚えてました。

  • 陰極:Al3+ + 3e- → Al
  • 正極:C + O2- → CO + 4e-
  • 正極:C + O2- → CO + 2e-

・ ミョウバン

AlK(SO4)3とK2SO4の混合溶液濃縮したもので水中電離する

  • AlK(SO4)2・12H2O → Al3+ + K+ + 2SO42- + 12H2O

▶ 13族

・ Sn スズ

酸化数0、+2、+4を取ります。

鉄のメッキや有機分野の酸化還元でよく出るイメージ

メッキ
  • おもちゃなど、鉄の上にSnをコーディングします。Feよりもイオン化傾向が小さく、水に触れても丈夫です。ですが、傷がつくと、Feの方がイオン化傾向が大きいので以下のイオン反応式が起こります。
  • 鉄へのメッキ:Fe → Fe2+ + 2e-
  • 鉄へのメッキ:O2 + 2H2O + 4e- → 4OH-
ニトロベンゼン
  • 還元剤:Sn → Sn4+ + 4e-
  • 酸化剤:ニトロベンゼン→アニリン

・ Pb 鉛

鉛と同じく、酸化数0、+2、+4を取ります。

  • 負極:Pb + SO42- → PbSO4 + 2e-
  • 正極:PbO2 + 4H+ SO42- + 2e- → PbSO4 + 2H2O
  • 一言メモ:この鉛蓄電池を題材にする問題はかなり出るので、係数を覚えてもいいかもしれません。

▶ 合金暗記:語呂合わせ

金属元素を推定させる問題で、「航空機やアタッシュケースに使われる合金に含まれるもの」などと遠回しに問われます。合金の名前を覚えるぞ!というより(もちろん名前は覚える!)は、用途と構成元素を抑えて語呂合わせで覚えるのが良いです。

慶應理工などでも合金の名前を答えるだけで点数が降ってくる問題もあるので、抑えておきたい。

合金の名前合金の名前と元素構成、用途語呂合わせ
Cu 銅関連・Snが含まれると青銅

・Znが含まれると黄銅

・Niが含まれると白銅
青春のキズは白紙に

青銅とSnで青春
黄銅とZnでキズ
白銅とNiで白紙

ちょっと悲しい語呂合わせ、、、
Al アルミニウム関連・ジュラルミン AlにCuとMg
→航空機やアタッシュケースに使用

・アルマイト Alの表面に厚い酸化被膜

・ルビー Al2O3にCrが含有

・サファイア Al2O3にFeとTiが含有
クルル:Crとルビーのル

サファイアフェチ:FeTiをフェチと読みました
Fe 鉄・ステンレス鋼 FeにCrとNiステンレスに黒って:
Crを黒、てをFeにしました
Ni+Cr ニッケルとクロム・ニクロム ニクロム
Pb 鉛 ・Snが含まれるとはんだ
Hg・アマルガム
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グルフル転化糖ちゃん

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