偏差値40台が実際に化学の新演習とセミナー化学を使ったら6か月で偏差値70に行った件【高校化学】
この記事を読み終わると得られること
- 高校化学を効率的に勉強・演習する方針
- 知識を取り入れる段階と演習する段階でどんな参考書を使うといいか
- 化学の新演習とセミナー化学を実際に使って偏差値70を取った私のレビュー
※1:母集団の多さを考え、このサイトで言及している偏差値は、8月末ごろの第二回河合塾全統記述模試を想定しています
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河合全統記述模試にて、偏差値40台から英数物化を自力で70前半まで1年以内に伸ばしました。過去、数物化の勉強法を載せた記事がGoogle検索1位獲得。現在は暗号資産マーケットのDefi、金融取引を苦戦勉強中。
▶ 高校化学の勉強方針
• 高校物理より時間がかかる教科
まず高校化学は理論化学、無機化学、有機化学と3つの分野に分かれています。理論では主に計算公式を、無機は化学反応式や化合物の性質を覚えます。有機では主に、問題で与えられた条件を基に化合物を判定する問と高分子化合物の構造式と名前を覚えます。

分量がかなり多いので、計画を練らないとかなり時間を取られる教科です。化学の新演習にスムーズに入る方法を以下の基礎固めの項目で解説します。
• [基礎固め]高校化学の検定教科書と標準レベルの参考書1つを用意
すでに学校で配られている標準レベルの参考書を持っている場合はそれを使いましょう。コースの関係で配られてない、社会人などで参考書を持ってない方は、化学の検定教科書とセミナー化学などの難易度が標準の参考書を買いましょう。

実際に夏の終わりに開催される全統記述模試で偏差値70、第二回駿台全国模試で偏差値65を取れた私が実際に試してみて効果があったおすすめの勉強手順を各々紹介します
▶ 教科書・セミナー化学・化学の新演習の勉強方針
・ 【公式理解・暗記量把握】化学検定教科書

基本的な原理法則をセミナー化学の基本問題と一緒に学んで定着させます。無機化学は体感、暗記が9割5分を占める分野なので短期にガッとやるのではなく1年を通じて語呂合わせを用いて覚えましょう。
・ 【基礎~標準演習】セミナー化学

基本問題をやって法則など、一通りこなしたらすぐに標準問題にとりかかって、解答解説と教科書を行き来します。3周したらいいとか言いますが、私は法則の適用方法を学べたら次の問題にすぐ移って高回転させてました。
まずはセミナー化学のプロセス、基本例題、基本問題を解くのですがその際に各章の初めに書いてある知識と検定教科書を必ず見てなんの知識/公式が使われたか確認しながら解きます。解答見ながらでもOKで、確認する作業は怠らない。
このフェーズでの目標は知識の完全定着、、、ではなくて薄く知識と公式がどのような問題の聞かれ方の時に使われているかを頭に入れることです。特に無機化学はかなり時間取られるのでこのフェーズで全て覚えようとは思わないほうがいいです。
それを終えたら定着率が100%ではなくても良いので発展例題と発展問題を解きます。知識と公式を確認するために覚えるのに時間かかる分野は4周ほどしました。
以上を通じて流れが掴めてきたらいよいよ応用演習です。
• [標準~難問演習] 化学の新演習
→ [実体験] 新演習を使ってどうなったか
私はセミナーと新演習をある程度やり終えるのに他の教科との折り合いも含めて7ヶ月くらいかかりました。その途中での模試の成績はセミナーを始める前より30アップし、ケアレスミス込でも河合塾全統記述模試では偏差値70前半、駿台全国模試では偏差値65を取れるまで成長しました。
※長年使用しているGoogleフォトの中から偏差値が書かれている画像を探したのですがなかったので言葉のみですみません
化学の新演習は全てやり終えると医学部や最難関大学を含め、捨て問を除いたほぼ全てのレベルを解けるレベルにまで到達します。この参考書の特徴として、計算問題の計算量がかなり多いことや解説が大学で習う分野にまで手を伸ばして詳細に解説してくれている問もあるため、応用レベルの問と講義が1冊に凝縮されている点が挙げられます。まずは⭐︎1と⭐︎2を全てやり終えます。⭐︎3は全てはやらなくていいと思います。沈殿平衡のmol計算などの難関大頻出分野のみでもいい気がします。
ここではアウトプットが中心ですが、もちろん知識の取りこぼしがあれば最度セミナーや検定教科書を見て記憶を補強します。
余談ですが慶應義塾大学理工学部のように有効数字3桁の計算をさせる大学もあるため、そのような大学を受けるなら慣れにもなりますし計算ボケにならないです。
※化学の新演習で気をつけたいこと
他の教科の時間を確保するため、無機や高分子などの暗記は英単語を覚えるように薄い記憶を重ねるイメージで長い期間で時間を分散させましょう。知識の整理は必ず化学の教科書を併用して漏れが無いようにします。体感3周ほどするか、時間が無い人は大学の過去問に移ってしまいましょう↓
▶ 化学の新演習の次にやることは大学の過去問。メルカリでも入手可能
・ 【駿台文庫出版】東大入試詳解25カ年化学など

他の参考書をやり始める必要は無いと思います!以下の青本・赤本を解いて復習をするサイクルを実行するだけです!青本の方が解説丁寧な印象があるから私は青本好きかも
・ 【教学社出版】科学大の化学25カ年など

科学大の化学の正誤問題は、正確な知識をもっていないと完答できない良問です。
・ 【濃い復習の仕方】「過去問」と「教科書または新演習」を行き来する

過去問演習で一番やってはいけないことは、できなかった問題をどのレベルで出来なかったか分析せず次の年に行こうとすることです。

知識で間違えたら教科書へ、考え方で間違えたら新演習へ戻ります。
| 間違えた問題の種類 | やること |
|---|---|
| 知識系 | 教科書に戻り、重箱の隅をつつくような知識ならメモ程度に残しておき、基本事項なら急いでまとめる |
| 計算系 | 特に溶解平衡や有機化学のmol計算が難しくなりやすいです。計算過程を言語化して中心となる考えをまとめておきます |
▶ 化学の勉強の効率を上げる小技
・できるだけ毎日暗記項目に触れられる環境を整える

無機化学と有機化学は暗記する量が多く、直前期に詰め込むと頭がパンクします。当サイトではネット環境につないでいれば暗記項目を確認できるように暗記ノートを公開しています。必要に応じて活用してください
・ポモドーロタイマーで時間管理をする
限られた時間で『解法の理解』と『問題演習』の両方を最大効率で進める物理学習ルーティンを作るには時間の管理が必須です。
当サイトではタイマー音で時間管理ができる作業用LofiBGMをYouTubeで配信しています。みなさんの勉強に役立てたら幸いです。

ポモドーロタイマーで物理の偏差値70超えしちゃおう!一緒にがんばろ~!
▶ 東大生が在籍する個別指導塾の利用も検討
「本当にこれでいいのか?」
受験勉強をしていると、そんな迷いや不安は必ず出てきます。
もしその不安を、実際に受験を突破した人の視点で解消したいなら、東大生が指導する個別指導塾も検討する価値があります。同じ道を歩いて合格した先輩から学ぶ経験は、学習効率だけでなく、モチベーションや学習の方向性にも大きな影響を与えます。
選択肢のひとつとして、ぜひ視野に入れてみてください。
▶ まとめ

このように、セミナー化学 と 化学の新演習 を「教科書 → 基礎固め → 応用演習 → 過去問演習」という流れで戦略的に使うことで、たとえ周囲に高水準のライバルが多くても、化学で“偏差値70前後〜70超え”の実力を狙える道は十分に開けます。
ただし大事なのは、「ただ問題集をこなす」だけではなく
つまり、この学習法は「覚える → 使える → 応用できる」までを見越した“思考の回路づくり”であり、最初から完璧を目指す必要はありません。少しずつ「知識の定着 → 問題への応用 → 応用力の底上げ」を繰り返すことで、確かな実力が育ちます。
化学における偏差値70とは、「努力の結果 × 正しい戦略」の積です。本記事の方針に沿って、ゆっくりでも着実に、あなたなりのペースで“基礎 → 発展 → 実践”を積み重ねてください。最難関大・医学部を目指す人にとっても、ここでの努力は必ず土台になります。
全ての頑張る理系大学受験生を当サイトは応援しています!

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